年末年始を働き抜いて
一泊二日の旅へ

吹き飛ばされそうな強風のなか、
砂丘を歩き、湖をぐるりと一周した
寒い寒いとぼやきつつ、よく歩き
まるで社員旅行のようだと笑いながら、
いわゆるリゾートホテルで土地のものを食べた

ほかに乗客のいない、小さな遊覧ボートに乗って
ガイドを聴きながらユリカモメと並走した
白い羽を広げる鳥たちは、
きらめく湖面から飛びだしてきた光のようだった

日常を離れることに、意義があるとしたら
こういう時間を集めて、
スクラップブックみたいに心に留めておけることだ

 

今年の目標は、
もっと、広い視野を持つこと
思索と試行錯誤を大切に、
多くのものを疑い、多くのものを信じる一年にしたい
抽象的すぎるかしら

あとは、今年こそ
“こんな風にしたいわけじゃなかった”を減らすぞ
精神を鍛える2024


人生があといくつかあれば、
ああしてみたい、こうしてみたい、とわたしは言ったりするけれど
生身の人間には、人生はひとつしかないわけで
それならどれが現世でできるのか、今年は真剣に考えたい
無理だと思っていたけれど実現できそうなことも、
実現できるかもしれないけれど本当は必要なさそうなことも
きっと、もっとあるはずだから

選ばなかったこととの折り合いをつけるのは、むずかしい
けれど、それと、自分が選んできたことを
思いきり全うする、ということは別の話なのよ
たぶんね


はじまったばかりの今年
どうか、この先に明るい355日があるようにと
ただ、願っている