息継ぎの日曜日相変わらずの不眠で生まれた、靄のような眠気を引きずりながら本を読み、ピアノを弾き、靴下のつづきを編んで2時間だけ仕事をする 先週、ひさしぶりにCDを買ったラップトップに取り込むべく、外付けのドライブを探しているうちつい、最近サボ…

重い気持ちと身体にセールで買った、明るいブラウス きょうの京都は、36度もあるらしく冷房が入っているわたしの部屋も、暑い止まない蝉の声は、耳鳴りのようで自分の内側から聴こえてくるような気がする Des Petits Hautsというメーカーはずいぶん前に、ポ…

新しい取引先が、決まった 穴があくほど、ウェブの画像を見て自分で触れて使ってみるべく、実物を取り寄せた慎重に慎重に考えていたはずなのに、ものを見たら、結局即決だった わずか数時間で話が進んでひとまず来週、はじめてのオーダーをすることにイギリ…

毎日飲んでいる薬が、ついに底をつき3月半ば以来の通院 無事に薬を受け取って大通りとは反対の方向に、歩くその病院がある辺りには、まだ、ちらほらと昔からの田んぼが残っている 夏の稲が好きだ青々として、風が吹くと波のようで 水の入った田んぼに寄って…

きのうのこと来週でオープンして三年だからと、お花をいただいた 多分、今年はまだ、どこでも三周年には触れていなくてだから、本当に驚いたわたしにとっては、新しい場所へと踏み出した大切な日だけれどもちろん、ただの小さないち雑貨店の記念日にすぎない…

今年の春夏の一枚、と言えるほどよく着ているブラウスをきょうも、着る いつもと変わらないメイクをいつもと同じように 好きな曲をかけて、頭をからっぽにするいつもの15分 パッケージを見るのは好きだけれどわたしは化粧品を、あまり持っていない気に入った…

どうしようもなく続く雨ブラインドを上げても暗い部屋で、ブランケットと一体化する、休日 昨夜編み終わったショールの糸始末を放りだし買い置きしていた綿の糸で、作り目をはじめる近所の買い物用の、伸びる編み地のエコバッグ迷わず、ラベンダーとミントグ…

ぽっかりと空いた17時台降りつづく雨と冷房で、わたしの場所は肌寒い 机の上のアイスコーヒーはそのままにお湯を沸かし、スパイス・ティーの箱を出す20センチほど開けてある窓にふと目をやると、曇っていて驚いた部屋の中と外で、差がありすぎるのだ 最後の…

降りしきる雨のなかスーパーで花を、3束買い自分の店まで歩く 花を包む透明のビニールに、水滴がついて持ち直すと、弾け飛ぶなんということもない、いつもの道だけれどすこしだけ心愉しい 給湯室でビニールをはずし一輪挿しの撮影で飾る分を、分けるあとは、…

予約のお客さんがいない時間、というのが今週は、ある ふたつの窓をいったん閉め、給湯室のポットに水を足し、スイッチを入れシュー、という音を背にして、グリーティングカードを手に取るうちには、誕生石と誕生花、そして星座のカードがあってなんでもない…

茅の輪をくぐる 例年、混んでいる神社だけれど今年は人もまばらで、皆が軽装茅の輪の前にも、列はできていない 水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶというなり 黙唱しながら輪をくぐるわたしの後ろから忘れちゃった、なんて言うんだっけ、と母の声が聴こえ…

紫陽花の季節 毎年、わたしはあるお寺に紫陽花を見に行っているけれど今年は悩んだ末、諦めることにしたまとまった時間バスに乗ることが、どうしても憚られるからだ 公共交通機関も、外食も、まだ解禁できずにいて東京で働く恋人とも、半年以上会えていない …

雲が晴れ、大きな窓から光が差し込んだ瞬間自分の場所を、本当に美しいと思う 初めて、瓦礫だらけのこの部屋に来たときなにより心ひかれたのが、窓だった大通りに面した北側と、中庭に面した東側にある窓はどちらも大きく、両方を開けると風が通り抜ける 水…

夏じゃない、まだ夏じゃないそう念じつづけてきたけれど、まあ、夏だね 行き場のない気持ちをワンピースとピアスに託すこうなったら、この陽射しを謳歌しようじゃない とはいえ、寒さに強く暑さに弱いわたしはすでにもう、ぐったりしているわけで 店、これか…

日曜日店で、きのうやり残した仕事を終わらせ窓につく雨粒を眺めながら、アイスコーヒーをカップに注ぐ ほの暗い店が、不思議に心地よくてそのままデスクで『若草物語』を読むI・IIを合わせた新版が出てから、一冊、自分のものを裏に置いているのだった 現代…

雲ひとつない空に誘われてほんの少しの散歩 紫陽花の咲く小径はたくさんの見物客で賑わっていた日傘を閉じ、人のいない株の前に立って、陽に透けるうす紫の花々を見上げる ついこの間まで芍薬が咲いていたところはすべて花が終わり、誰も居らず静まり返って…

肩まで伸びていた髪をいつもの通りの長さまで、切った 3ヶ月半ぶりの美容院どうしようもない状態だったものを、バッサリやってとにかく気持ちがいい 自粛生活をともに過ごした髪、なんて言うと、ほんの少しだけ、惜しい気もするけれど 美容師さんもわたしも…

ふらんすへ行きたしと思へどもふらんすはあまりに遠しせめては新しき背廣をきてきままなる旅にいでてみん。汽車が山道をゆくときみづいろの窓によりかかりてわれひとりうれしきことをおもはむ五月の朝のしののめうら若草のもえいづる心まかせに。 萩原朔太郎…

仕事場を出るときちょうど向こうも帰る準備をしていたお隣さんに、お疲れさまです、と、声をかける お疲れさまでーす、と笑顔が返ってきてあっ待って小夏たくさんもらったんです、という声とともにいったん奥に引っ込む 冷蔵庫から出してくれたふたつの小夏…

“人は時があまりに早く過ぎ去ることを嘆くがそれは違う 時は十分すぎる時間をかけて移ろうことを知るべきである 我々は天から授かった力によって遠い記憶を眼の前に感じることが出来るのだから” 『日曜美術館』、ルーブル特集の最後に出てきたレオナルド・ダ…

雨上がり夢のなかにいるようで、そわそわするわたしをよそにばらは、おおらかに咲いていた 美しいものを前に、ときには千切れそうな痛みを感じていたり本当に発したい言葉は、結局書けなかったり たとえばツイッターでは、伝わらないことが、沢山ある言葉に…

藤が終わり、花水木が終わり、ついに、躑躅も終わりに近づいた 毎日、欠かさず短い散歩に出ているから今年は、花を瞬間的にではなく、ゆるく繋がった時間のなかで楽しめているような気がする 育ったまちの美しさをぼんやりと確かめる、春 5月15日に、日本に…

欅の並木 いつもは、時間帯によっては車が通るけれどいまは車用の門が閉じられ、通れないけれど、歩道はいつもと変わらず開けられているので、それをいいことに、ひっそりと散歩に来ている きょうは、広々と車道を使ってキックボードをしている姉弟がいたは…

歌詞のある曲を遠ざけていたけれど、すこしずつ、復活 だけど、とにかくいまは心が落ちつく音だけが聴きたいSpotifyにプレイリストをつくり、すこし遠くで鳴っていてほしい曲を放り込んでいく 普段からよく聴いているアーティストのとくに、調和していて、穏…

十数年来の友人たちと楽しみにしていた、オンラインお茶会 携帯の小さな画面が6分割ちょっと見づらいけれど、やっぱり、顔を見て話ができるのは嬉しい うち2人には、それなりの年齢の子供がいるのでLINEのフィルターを勝手にいじったり、話に参加してきたり…

パーカーのペンを使いはじめたのはもう、10年以上も前のこと 特定の店を特別に愛する、ということを雑貨に関しては、あまりしてこなかったわたしだけれど唯一、大きな影響を受けた店が、東京にある海外の美しい文具を持つことの愉しみを、わたしは、その店か…

昼の光が消えようとする時間自分の書き物机を、美しいと思う いまは、より強く自身を圧縮したような場所を求めているのかもしれない 4月の頭ごろから眠れなくなったこともあって、ドイツ語にすこし時間をかけている 気持ちが圧迫される中でも、毎日続けたい…

例年咲くのが遅い枝垂れ桜の花も、ほとんど散り緑の葉がつぎつぎ出てきてあっという間に、印象派のような色になった その頃の画家たちみたいに川べりのレストランで集まって、語らうこともいまはできないわけだけれど もともと店に出ていた、木曜は店に出か…

とくに花をつけるのが遅い木や、いつも鳥がいる場所 ほんのわずかな隙間の時間にもたしかな愉しみはあるものだ 店に立っていたときには日曜はいつも、ぐったりとしていたあれほど、きちんと休みたかったのに、こうなってみると、ぜんぜん落ち着かない いや、…

嵐が去ってそれでもまだ、北風 手持ちのなかでいちばん明るいスカートにこの季節には厚い綿ニットを合わせ、外に出るどこまでも広がっていくような光に誘われてまっすぐ仕事場へ行かず、束の間の散歩 春の服をあまり着ないまま気がついたら夏になっていそう…