きゅうに寒くなった昨日
今年もこれが着られるのが、うれしくて
仕事へ行く前に記念撮影

2018年に、ユトレヒトの古着屋さんで買ったニット
あの店はまだあるんだろうか、とふと思って調べてみたら
今もその場所に存在しているみたいだった
いつか再訪したいけれど、と、
変わってゆくオランダの情勢を思う

穏やかに光を反射する運河の記憶を、
ちょっと取り出し、そっと仕舞う
壊して変えてしまわないように


すこしは落ち着くかと思っていた今週だけれど
休みに入る前の発注やクリスマスのディスプレイ、等々
溜まっていた仕事があるわけで、時間ができるはずもなく
それでも、視界が広く、クリアになっているのは感じる

やっと冬に近づいてきた空気が心地よくて
境界なくどこまでも広がるような青空を確かめ、
なるべく遠くを見るようにして、歩く

やっぱり、まだ、違う世界から飛んできたようで
置いていかれたような気がするんだけれど、
いったい、なにに置いていかれたっていうんだろう

 

www.theparisreview.org

 

パリ・レヴューに掲載されていた、
ジャネット・ウィンターソンの新刊からの抜粋を
このひと月のあいだ、何周かしている
存在、現実、という言葉や定義の曖昧さを思い、
もし、自分で範囲を定めることができるなら、
どこまでがわたしなのだろう、と、あてもないことを考える

”“What is your substance, whereof are you made?” 
This could be addressed to a human. Or a transhuman. Or a post-human. 
Or an avatar. Or a ghost.”

こうして、誰に宛てるでもなく内向きに、
けれど誰かの目に触れる場所に書いた日記は
わたしという人間の延長上にはあっても、
アバターや幽霊でいるということなのかもしれない

案外しっくりくるな、と思って、ちょっと笑ってしまう
わたしのゴースト


さて、ふわふわしたことを言っている場合でもなく
明日も明日とて仕事です

すこしずつ呼吸を整える
やってくる、きっと慌ただしい師走のために