お客さんから届いたお葉書
この風景はフィンランドかしら、と見てみると
やはり、《ケイテレ湖》とあった

1906年、まだフィンランドという国がなかった頃の景色
一世紀以上の時が流れても、時勢が変わっても
湖は湖、そしてフィンランドフィンランド


カードをクリップに挟み、デスクに飾った
仕事柄、お手紙やお葉書をいただくことが多いわたしだけれど、
慣れることはなく、そのたびに特別に思う

わたしは、ちゃんと
“店主”でいられているのだろうか
ぐらつく気持ちを、お客さんの優しい言葉が支えてくれて
そうして、なんとかやっている

湖のようでありたい
穏やかに水を湛えて、細波に光を反射させる
そういう人であれたらいいのにな

 

この一週間は、妹家族が一時帰国しているので
まさに目が回るような日々だった

甘えモードで片時も黙らずに跳ね回る5歳と
人見知り中でこちらの顔を見ては大泣きの0歳
いやいや、たいへんな騒ぎでありました


でも、姪たちは本当に本当にかわいいし
遠くで暮らしているから、余計に、
今の彼女たちは今しかいないのだなと思う

わたしにできることなんて本当に限られているけれど
短い一緒の時間は、愛をもって過ごせたら
ただやさしくいるばかりじゃなくて、
叱ることになったり、そりゃいろいろあるけどさ


それにしても、先週末からこのバタバタで
日中だけでは仕事がとても終わらず
夜中にやっていたので、体力が限界
数日後に妹たちがもう一度うちに来るまでに、
すこしは睡眠を取らなければ

ここから一週間は、店舗の営業に加えて
オンラインショップ、届くものの検品、出張の準備
そして、小さな台風たちがうちに戻ってくるころには
本当の台風まで来るらしい

全部こなせるか、正直不安だけれど
とにかく、ちゃんと予定を立てて、
8月を駆け抜けるのだ