オープン以来お世話になっている花屋さんが
ここに合いそうだったのでお貸しします、と持ってきてくれた花瓶

あまりにもこの場所にぴったりで、
これ、買い取ったりできます?と気がついたら訊いていた
いや、だって、
こんなにしっくりくることってありますか


手際よく枝を整えている横に立って、
これはドウダンツツジの一種なのだと教えてもらう
いつも、スワッグや花束でも、
ほぼお任せ、というか丸投げしてしまうわたしだけれど
丁寧な説明を聞く時間が、とても好き

花屋さんという響きも
フラワーアーティストという響きも似合う人
彼に、店舗の植物をお願いできて幸運だ

 

先週からの数日
何をしていたかというと、とにかく働いていた
きょう、やっとそれがひと段落したところ

読みたいものが積み上がり、
この三日間は編み棒に触れることもできなかった
せっかく、事務所を分けることで、
深夜に梱包作業はできなくなったのに
その時間を仕入れに使っていれば同じだ

まあ、そうはいっても、
ひとりでできる限界の作業量分、仕事があってくれるわけで
その有り難さをかみしめる日々
忙しいというのも、けして当たり前のことではないのだった


ここ数日は、仕事以外でも、
日常の脆さをいやというほど感じた
本当はなにもかも細い紐のうえを歩いているようなことで
たまたま、毎日、落ちずに済んでいるだけ
ぷつっと唐突に途切れてしまって、もう手も足も出せない、
いつだってそんな風になり得るのだということ

そう言っていると何にもできないと、
わかってはいるんだけどねえ
ちょっとしたきっかけで、自分をうまく動かせない日はあるし
あって当然だとも思うよ

 

さて、明日は半休
朝から、ネイルを替えに行く

指先から、身体のなかの空気を入れ替えて、
やわらかい気持ちで店に立てるように