近くて遠い、奈良と大阪へ
案外旅らしい旅
最初は、和歌山まで行こうとしていたのだけれど
のんびりしすぎていて、行き先を奈良に変更
なんだかんだ、これくらいの速度がちょうどいい
鹿を愛する彼は、鹿せんべいをわたしにひと束持たせ、
思いっきり追われる様子を見て満面の笑顔だった
鹿じゃなくて人をもっと大事にしたほうがいいよ、と言ったけれど
まあ、楽しいならいいんです
生駒山の上に遊園地があるという話をしたら、見てみたいと言うので
ケーブルカーで上っていった
ほとんど乗り物には乗らず、ぶらぶら散歩をしただけでも
山の上はすがすがしく、見下ろした大阪は美しかった
行きたいと思った場所に、ただ移動するだけ
その場の気持ちを優先させる休日は、何にもかえがたい
それにしても、今回は西梅田に泊まったのだけど
夜になってから阪急まで歩いていって京都にはない店を覗いたり、
ルクアの地下で海鮮丼を食べたりして
(バル&Foodsのフロア、何もかもがとんでもなく楽しかった)
ふだん京都でも街なかをあまり歩かないわたしは、
思いのほか心動かされてしまった
夜に自由な時間を謳歌するというのは、なかなかにエモーショナルだ
そういえば、梅田近辺に泊まるのは初めてだったけれど
泊まるからこそいいというのはあるのだね
仮想の誰かへ向けた説明になってしまわないように
書けない、書きたくないことはたくさんあるけれど、
大切だと思った時間のことだけは、残しておきたいと思う
笑いの絶えない休日だったよ
それが全てではなくとも、
そのことが残るのは、すくなくともわたしには大事
こうありたくはない、という自分から
なるべく遠い場所にいられるように、
日々を精一杯やれたらいいね
旅の感想としては、あまりにも、という感じだけれど
細く続いていく日々を、守って