きのう、春から決まっていた、
わたしにとってとても大きかった仕事が、終わった

多くの方の前でお話をする、というのは
ずっとわたしが怖がっていたことでもあった
それでもやってみたいと思ったのは、
自分自身の殻を破りたかったというのもそうだし
なにより企画が、なんていうか、愛のあるやさしいものだったからだ


とりあえずは、なんとか形にできてよかったと思う
どうしても盛り込みすぎになってしまったし
よいものにすることができたかは、わたしが評価すべきではないけれど
とにかく、できれば多くの方に来てよかったと思っていただきたいと
できる限りのことを考えたというのは、それだけで貴重な経験だった

わざわざ足を運んでくださった方々にとって
ほんのすこしでも意味のある時間になっていれば、嬉しい
わたしのとても個人的なお話が、どんな形でも、
どなたかのこの先に繋がっていくことがあれば、なお嬉しいな
欲張りすぎかしら


マスクがあるので、聴いてくださった方々の反応がわかりづらくて
とてもとても不安だったのだけど、
終わったあと、企画の方が来場者のアンケートを特別に見せてくださった
(通常は、後で内容をまとめたものをお送りいただくのだそうだ)
たくさんの、欄いっぱいに書かれた感想や、あたたかいメッセージに
驚いて、何も言えなくなり、しばらくじっと読み込んでしまった

いち雑貨店の、いち店主のわたしが
こうして抱えきれないほどの言葉をかけてもらえるなんて、
店を開いたときには想像もしなかった
一日経ったいまも胸がいっぱいだし、ちょっと信じられない気持ち

手書きのアンケートを見ることができて、本当に本当によかった
わたしのお願いをこころよく聞いてくださった企画の方々と
時間をかけて、多くの言葉を残してくださった方々に
ただただ感謝している

今週からもまた、いつも通り店に立つよ
ここにしかない出会いがあると思ってもらえるように、
これからも頑張ります


それはそうと、今回使った原稿
お話するために作るよりも、エッセイっぽいものを文語で書いて、
それをお話用に直したほうが自然だという気がして
夏ごろからすこしずつ書いていたのだけれど
結局7本、字数にすると2万字を軽く超えたので
ひたすらに削るしかなくてまったくの別物になり、笑ってしまったよ
お話するには、最初からお話用のものを書いたほうがいいですね

この文章は、またいつか、どこかで
まあ、うん、これもいい経験だったかも

 

 

きょうは、いつ以来だろうという休み
母と気に入りの喫茶店でお昼を食べて、散歩をし、
その後ひとりでばら園に行って、ベンチで編み物をした

もう、師走に入ろうとしていて
また忙しい日々が戻ってくると、わかっている
そもそも、店には、
まだ片付けられていない荷物がたくさんあるのだ

それでも、きょうだけはほとんどなにも考えないで過ごした
朝方まで仕事をする日が続いた11月を、
なんとか走りきれそうで、ほっとしている


この日記も、余裕がなくなってしまって
これまでになかったくらいに書けない日が続いていたけれど、
すこしずつ、また、こうして書いていけたらいい

目を凝らして、耳を澄まして
わたしなりの毎日を