今年も、アイスオレはじめの日
朝からデンマーク語の資料を読み
スウェーデン語で書く仕事のメールを、三通

わたしのところには、さまざまな言語で連絡が来るわけで
毎日、複数言語を切り替えるというよりは、混ぜて生活しているけれど、
今週は、ちょっと英語に浸かりたい理由があってそうしていたので
リハビリで北ゲルマン語の固め打ち

もともと外国語の素地がなかったわたしは
もう長いこと、自分をどう操るかを日々あれこれ試しては、
ときどき落ち込みながらも、面白がって暮らしている
これからもきっとそうなんだろう

 

ひょんなことから、自分が卒業したイギリスの大学の今の学費を見て
ポンドで、当時の3倍近くまで値上げされていることを知った
目を疑い、これは1年ではなく3年分では、とあちこち調べ
やっぱり1年分だとわかって、愕然とした

寮費も、当時と比べると1.5倍ほどになっているし
そもそも1ポンドが120円台だったときとは何もかもが違う
これでは、わたしみたいにイギリスの大学に入り直す日本人学生なんて、
とくに帰国後に評価されにくい文系学部にはほぼ現れないんじゃないか

大学のホームページからは、
EU圏内からの学生の授業料、という表記も、消えていた
もうイギリスはEUではないのだから、と言えばそれまでなのだけれど
つまり、当時わたし達よりも学費が安かったEU圏の人は、
もっと上げ幅が大きいということで
イギリスの大学に進学できる学生は、少なくなってしまったに違いない


当時のわたしが所属していた学部は、
わたし以外の学生は半分がイギリス人、半分がEUからの留学生で
ポーランドチェコブルガリア出身の友人もいた
3年次に1年間スウェーデンの大学へ行ったときには、
わたしもEU圏からの学生とみなしてもらえて学費は無料だったし
EUから奨学金も出て、それにずいぶん助けられた

もう、あんなときは戻ってこないのだろうか、と
暗澹とした気持ちになる
イギリスは、そして日本は、いったいどこへ向かうのだろう


これから、大学という場を選んで学びたいという人たちが、
どの国の出身であっても、けして軽視されることがないように
得たい時間や知識を得るということがきちんと尊重されて、
どんな色眼鏡でも見られることがないように
ほんとうに、切に、願う

次の世代の学生たちのために、
わたしには、何ができるかしら