10年前に買ったトップスと
今年買ったスカート

同じブランドのものなので、合わせたくなり
トップスのほうも着ることが増えた
それなりに変化をつづけるわたしと、
変わらぬテキスタイルへの愛


16時半過ぎ
口をつけられないままだったコーヒーを温め直し
お隣さんに取っておいてもらったバナナケーキを食べる
新しく入ってきたものの値札を書かないと、と思うけれど、
ペンのインクは、さっき切れたばかりだ

ま、いいや、と大きく息を吸って
開いている窓から、中庭に切り取られた四角い青空を見上げる
大通りの音がふっと遠くなる、束の間の休憩

暑い、暑いねえ、もう夏みたい、と
廊下を挟んで、お隣さんと声を飛ばし合う
茹であがるような京都の夏が、
今年もまた、やってくる

 

 

おすすめに上がってきた、HAIMの新しい曲
聴きに聴いた2013年のDays are gone以来、
わたしのSpotifyはHAIMを忘れてはいなかった


一週間の仕事を終えて、音楽と照明を落とし
ほの暗い自分の店を、ぐるりと見回した
10年前にもまだ生まれていなかったものと、
一世紀以上の時を過ごしてきたものが、きらきらと混在している
星空のようだ、と、思った

変わりゆくものと変わらないものを、織るようにして
いったい、どこまで行けるだろう