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日記帳として使っているPoetry Diaryの、今週の頁
D. H. Lawrenceの詩に釘づけになる

 


The dawn was apple-green,    
The sky was green wine held up in the sun,    
The moon was a golden petal between.    
 
She opened her eyes, and green    
They shone, clear like flowers undone
For the first time, now for the first time seen.

 

景色は、こんなにもさまざまに見えて
こんなにも鮮やかに言葉になるのだな


ここにも、そして手帳にも、わたしは日記を書いているけれど
こうして日々駄文を生むことに理由があるとすれば、
それがどんなものであれ、言葉は残り
記憶は薄れていくからだ

いくつもの言語を学ぶ理由もまた、元を辿れば同じかもしれない
書かれた言葉は、空間を超え、時間を超えて
ほんのすこし誰かの目を借りることを教えてくれる

わたしが執着して、息をするように日々求めているのは
きっと、そういうこと

 

今週、新しい取引先が決まった
商品がノートとカードで、あまりにもうちに多いものなので、
以前から知ってはいたけれど、手が出せずにいた会社

その後、ずいぶん商品の柄なども増えたし
なにより、やっぱり日本のほかのどの店より先にうちで扱いたくて、
声をかけてみることを決めた

先方も、こちらのことをずいぶん前から知ってくれていたらしく
うちの店が好きだととても褒めてくれ、
その一部になれてうれしいと言ってくれた
ものを作っている方にそう思ってもらえて、一緒に仕事ができるというのは
店を経営している者にとって本当にありがたいことだ

まだ店が完成していなかった5年前、初めて行った展示会の会場では
こんな風にしたいと思ってる、と構想を書いた紙を見せ、話をして歩いた
今は作り手の方々が、こうしてうちをご存知だったりするというのは
あの頃を考えると、感慨深いね


あのとき決めておけばよかったと、いつか悔やむ日が来るんじゃないか
そう思える事柄には、迷いながらも手を伸ばす
仕事にかぎらず、それはわたしが指針にしていることのひとつ

まあ、今回の商品は、
扱うことを決めて後悔するっていうことは絶対ないからさ
こういうことを言うのもなんだけれど、決め得だよねえ、と前向きに


無事に初オーダーも完了し、いま輸送手段を調整中
届くのが待ち遠しいな

もっともっと楽しい店に
5年経つけれど、それでもまだはじまったばかりだ