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店に立ちながら、中庭に降りてくる雪を眺める
静かな一日

今週も、なにも上向かないままで、
きょうも途中に、お客さんのいない時間ができた
先週いただいていたお菓子を食べつつ、
昨年分の納品書の束を繰る

迫ってきている確定申告を思い
息を吐いて、また窓のそとに目を移す
バラバラに散ってしまいそうな気持ちを繋ぎとめる、
小さな場所のささやかな四季


雪は、音を吸い込むんじゃないかと
子どものころからずっと、思っていた
最近、それには科学的な裏付けがあり
雪の結晶は本当に空気の振動を吸収していると知った

頻繁に降る地域では、大変なことのほうが多いのだろうけれど
わたしには、音がやわらかくなる雪の日は、贅沢

 

どんなことを書けばいいのかも、もうわからないくらい
どうしようもない日もあるけれど、
たとえば、仕事の質を維持するために時間を積まなくてはいけないことも
自分なりに筋を通したいだけだと思っていれば、気楽だ

きょうは春に向けて、ヴィンテージの陶器を仕入れた
いろいろな時代のいろいろな花柄
届くころには、なにもかも、すこしは良くなっているといい

 

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はじめて行ってみた花屋さんで、勿忘草を見つけた
切り花ではもう出ているのね

小さなはかない花の青に、
まだ遠そうな春を思う