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暑さを楽しんでやろう、という気力まではなくとも
明るいワンピースを着るくらいはできる

燃え尽きない8月
日々は、ままならないままに続くけれど、
止めれば失うものが増えるだけだ

マドリードの古着屋で、10ユーロほどで買った、
スペインの百貨店のオリジナル商品らしいワンピースは
遠くまで強烈に届くような、彼の国の明るさを思わせる

 

スウェーデンとイギリスに、それぞれ連絡し、
2022年のカレンダーを注文した
毎年この時季には、こうして発注をしながら来年のことを考えては
地に足をつけて過ごそうと、気を引きしめている

仕事上、どうしても考えなくてはいけないとはいえ
すこし先のことを詰めつつ、今を疎かにしないというのは
きちんとやろうとすればするほど、難しい


そんなことを思っていたら
スウェーデンから、画像つきのメール
A4のカレンダーに誤植があって、
祝日の日付が全部2020年になっているらしい

2020年をやり直したい気持ちの表れのようにも感じて
思わず笑ってしまった
いや、わたしがそう思っているだけなんだろうけれど

本当は、未来のこと、今のことを考えるどころじゃなくて
去年をもう一度やりたいよ、できるなら

 

 

Mutual FriendsもWe Were Hereも
いよいよ飽きるんじゃないかと心配になるくらい聴いた、BOY
結局飽きることなく、Mutual Friendsから10年
ひさしぶりに出た新曲を、またずっと聴いている

雨の窓も
ほのかな灯りだけの深い夜も
包んでくれる、声


この曲は
2021年から連れていくことになるんだな

いつかは、今の苦味も、切実さも
曲に溶けて和らいで、
そして、一枚の絵のようになればいい