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イギリスから届いたマグカップたち
ひとつ、ひとつ、小箱を開けて取りだし
近くの机に場所がなくなったので、本棚に並べる

並んでいる様子が可愛くて、
音楽のボリュームを上げ、ウキウキで作業
開梱と検品は、もちろんひとりでは大変だけれど
この仕事の醍醐味でもある

これだけの数があって、同じものはひとつもない
それぞれ、どんな方たちの手に渡っていくのかしら
仲介ができる幸福よ

 

輸入という仕事は、厄介といえば厄介で
とくに現行の食器は、検疫を通すために検査が必要なので、
手間と費用がものすごくかかる
そうでなくても、コストは送料も、税金もあるし
B品も、ものによってはたくさん出るしで
正直割りに合わないということも、実は多い

むかし働いていた輸入雑貨店の上司は
お客さんの分のリスクを被るのがこの仕事だと、言っていた
そのときは、まだ骨身に染みていなかったけれど
今となっては、縦に振る首がもげそうな言葉だ


手作業で作られているものは、もちろん仕入れの値段は安くなく
一点一点が違いすぎるので、オンラインでの販売も難しい

それでも、先日はガラスの花瓶、今回はマグと
手に取るひとつひとつに明確な個性があるものを選んだのは
こういうときだからこそ、自分だけのひとつとして、
長く生活に寄り添ってくれるようなものを売りたいと思うからだ
そして、美しいものを作る人たちが、これからも作り続けられるように
遠くからでも、支えたいと思うから

経営はちゃんとしないといけないものの
とにかく、やりたいことがある
思えばわたしは、店をはじめた当初からずっとそうだし、
そもそも留学中だって、気持ちで立っていたようなところがあったから
きっと、これからもずっとこうなんだろう

呆れずに店を楽しんでくれるお客さんを
大切にしたいと、本当に思うよ

 

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サンプルを兼ねて取り寄せたものが、自宅にふたつあるのに
開梱したものの中から、仕事場で使う用をまたひとつ買った
だって、どれも違うんだもの
この柄が欲しかったんだよ、!

とにもかくにも
お店を潰さないよう、きちんと働かないといけないな

信じたいものを
これからも、信じつづけるために