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外に出ることを、とにかく制限している今だけれど
近ごろは週に2、3度、
昨年新しくできたばかりのカフェへ行くようになった

本がたくさん置かれた店内は
ほとんどのお客さんがひとりで来ていて、静か
とくに、壁に向かう席ではまわりが気にならないので、
余計なことをなにも考えずにいられる

朝早く、あるいは夕方遅くにふらりと訪れて
スマホを仕舞って本を読み、すこし文章を書いたりする
リセットのための1時間

去年は、こういうことすらも考えられなかった
自分に、なにが必要かということ

 

なかなか、書くわけにはいかないんだけれど
店をとりまく状況は、おそらく今が2度目の底だろうと思う
1度目は、もちろん店自体を閉じていた去年の4月、5月で
あれより悪くなることはさすがにもうない(と信じたい)けれど、
6月、7月などと比べると、正直今のほうが深刻だ

ただ、こうなってくると
手を尽くして、あとは元気でいるほかない
輸入、も、小売、も
今の状況では、如何ともしがたい範囲が広すぎる


これは仕事についての話ばかりではなく、
工夫して着実に日々をこなすことは最低条件に過ぎないし
何もしなくてもなんとなくいい状況になることは、ほとんどない
それでも、その条件をクリアして、
一歩先を考えることができる日を待つだけ待ちたいと、思っている

いつもじゃなくてもよくありたい、自分を律して納得していたい、
わたしはわたしのそういうところに苦しめられてきたけれど
もう、それでいいんじゃないか

しゃっきりと居ることが、
自分にとっての光でもあればいいなと思うのだ

 

一昨日、新しい取引先が決まった
スウェーデンのガラス作家さんで、送ってもらうのはフラワーベース
実は3年ほど前から作品を知っている、というか使っているんだけれど
昨年末に増えたばかりの取引先もガラスメーカーだし、
そもそもうちの店は花瓶が多すぎるので、ずっと迷っていた

だけど、店が花瓶に占拠されるわけでもあるまいし、
単純に好きなものを増やしていけばいいのだと、踏み切った
美しいものはわたしの逡巡など飛び越えて美しいわけで
きっと、気に入って連れ帰ってくれる方たちが居てくれるはずだ


この3週間で、取引先になってくれませんかとメールを送るのは3件目
前の2件は、ふたりとも陶器の方だったのだけど、
この1年ほどのあいだに、作ることをいったんやめてしまっていた

こんなに厳しいときだから、
つながった縁を、大事にしたい
相手からもそう思ってもらえるような関係になれたらいいなと思う

それにしても
彼女のアトリエの場所、慣れ親しんだマルメなんだよなあ
こういう状況になる前に会えるチャンスもあっただろうに、残念

この道を歩いていれば、いつか訪ねていくこともできるはずと
今は、信じて行くしかないね