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3月1日
自分の誕生日が好きだ

なぜかというと、それはそれは単純で
幼稚園のとき、先生が
“春のはじまりの日に生まれたんだね”と言ってくれたから
それから長い時間が経って、とっくに大人になっても
この言葉とその印象を、ずっと大事にしつづけている

そして、ショパン芥川龍之介がこの日生まれというのも、
3月1日に愛着を感じる理由のひとつ
ただの偶然で、だからどうということもないんだけれど、
自分の誕生日が好きなわけなんて、まあそんなものだ


というわけで
また歳を重ねました

最早めでたくもなんともないけれど、
やっぱり、ここがまたスタート、と気持ちがすっきり切り替わる
そういう意味でも、月初が誕生日というのは
ちょっと、いいかも

 

きのうは、午前は仕事、午後は休み
おやつの時間には妹が、華やかな花束を抱えて来てくれた
納得のいく花束になるまでが大変だったらしくて、
息を切らせてことの顛末を話すので、ありがたく、可笑しかった

ケーキは、妹が予約しておいてくれたものを
母と、散歩がてら歩いて受け取りに行った
ほんとうに春という陽気で、ふたりして暑い暑いと騒ぎ
ケーキの箱を交互に持って、上着を脱いだ

妹と母と三人でケーキを食べ、
夜には、今度は父と母と三人でケーキを食べた
この日ばかりは、カロリーなど気にしない

こういうささやかな時間を、いまは本当に大切に思う
よい誕生日だった

 

毎年、同じようなことを書いているけれど
この日は、世界のあちこちにいる友人たちが
ほんのすこしだけわたしのことを考えてくれて、メッセージをくれる
そのことが、うれしい

人を信じることがきっとうまくなくて
友達も多くない、わたしだけれど
だからこそ、こうして連絡をくれる人たちのことを
本当に愛しく思う

これまでがあって、
そして、もしかしたら、これからがある
出会ってきた人たちのメッセージを読み、顔を思い浮かべると
ただそれだけのことが、尊く思えるのだった


そんな風に思いを巡らせて、
そしてきょうからもまた、歩いていく

明日はまた、寒くなるらしいけれど
いよいよ、春がはじまる