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たくさんの商品とともに、
自分のために買った銅版画が、届いた


この銅版画に出会ったのは、2019年9月の展示会
取引先で友人でもある、美しい絵をあしらったカードを作っている人が
ブースの壁に飾っていた

そのときにはもう、心ひかれたものの
基本的には非売品だとわかっていたので、買うことは考えなかった
けれど、2020年が終わり、
一年を必死に闘い抜いた自分になにかを買ってあげたいと思ったとき
不思議と浮かんだのは、この繊細な版画だった

話してみると彼女は、勿論いいよ、実は4枚刷っていたの、と値段をつけてくれ
4/4の文字とJasmine Garlandというタイトル、
そしてサインを入れて、今回のオーダーと一緒に送ってくれた

こんな風にうちに来てくれるなんてと、不思議な気持ち
本当に、本当にうれしい


ロンドンでは、5月ごろになると
あちこちでジャスミンの花が咲く

大学のころは、その時季がちょうど試験期間だったので、
追い詰められているときの香りという感じだったけれど
この仕事をはじめ、5月にかならずロンドンを訪れるようになってからは、
すこし余裕ができて、漂う強い香りをより大切に思うようになった

この銅版画のジャスミンは、葉っぱだけれど
じっと見ていると、やっぱり、思い出すのはあの遠い街のこと

 

たくさんのカードは、ほぼ片づけ終わったものの
今週は、まだまだ仕事がつづく

自分がひとりで足りるのか、例によって不安
でも来週、額装してもらいに行くのを楽しみに、
それまではこれをときどき取りだして眺め、がんばろうっと

そう思えるようなものに出会えたのが
つくづく、幸せ