f:id:lumi31:20201210042816j:plain

 

慌ただしさここに極まれり
師でもないというのに文字通り駆け回る、師走

取引先のお姉さんが今回も荷物に入れてくれた、チョコレートで
目と舌に甘い刺激

 


 

この季節になると決まってかける、Diane Birch
ロンドンへ行く前の冬に出たデビュー・アルバムは、
当時、英語の勉強をしながらよく聴いていた

窓がちゃんと開かなかったけれど、
冬の光はあたたかかった、東京の部屋を思いだす
二人がけのソファ、大きく引き伸ばした海の写真
休日によく焼いていたスコーン、中学生から使っていたCDプレーヤー

このアルバムは、その後移り住むことになった、
ロンドンやルンドでも、この季節になるとカフェなどでよくかかっていた
だから、たくさんの冬の印象が混ざっているんだけれど、
やっぱり、いちばん強いのは、あの部屋の風景

 

きょうは、あれやこれやと隙間なく仕事があって
だけど、手を動かしながら、考えていた
目の前に集中してばかり、自分の要望ばかりだったわたしには、
これまで見えて、聴こえていなかったであろう、多くのもののこと

軌道修正をすることだって、全部自己満足で
それでも、もっと聴きたい話、聴きたい声がある
ほんとうは、具体的な話だってしなくてよくて
明かりが消えると、星空が浮かび上がるみたいに、
自分の声を小さくすると浮かんでくる、“なんでもない時間”が、きっとある

たったそれだけのことなのに、本当に怖い縁に立たないと気がつけなかった
なにより、自分の鈍さに絶望してしまう


そうして、とくに求められていない反省をしているわけだけれど、
いつか、そんなことを意識しなくても、心地よく居られるように
良いいつも通りを、ゆっくり作り直していけたらいいな
そう言葉にすると、薄っぺらくてビックリしちゃうけども

とにかく肩の力を抜いて、
まずは、誰より自分のために


正解なんてどこにもないけれど
だから、これから時間をかけて、もっと考えたい

2020年もあとわずか
ひとつ深呼吸をして、先へ行く