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2020年の手帳の表紙が好きで、本当に好きで
作ってもらったトレー

立体的な青い花々が、美しい
面積の広いカップやお皿をのせると、トレー自体の印象は弱くなって
そんなところも、いい

どれほど雑事が多くとも、
日々宝物が増えるこの仕事を愛すよ


このサイズのトレーは、実は今回は4種ある
ひとつは、別の大きさでとても人気があるシリーズの、この形
あとの2種は、これを手掛けているイラストレーターさんが、
このために新しく描いてくれた

なにか希望はあるかと訊かれたので
ひとつは夜の風景をテーマにしてほしい、
でも気にしないで今描きたいものを描いて、と答えた
そうして、彼女が持ってきてくれたのは、
誰もいない霧の森と、夜の海に浮かぶ氷山だった

お客さんがどう思うかは、わからない
だけど、わたし個人は、
キャッチーではない、深みのある静かな絵を
彼女が遠慮せずに提案してくれたことが、なにより嬉しかった


全種好きすぎて、届いて即全種買い
誰よりも自分の店の商品を愛用するわたし、
トレーだけでも、いよいよ毎日どれを使うか迷うような数になってきた

迷うことができるというのは、
つくづく幸せなことだ

 

それにしても、今年はずっと彼女と喋っていたから
向こうに行けなくても、スウェーデン語がまったく錆びなかった
むしろ、日本語で雑談をしながらスウェーデン語で別の内容のメールを書く、という
これまでわたしの頭では不可能だと思っていたことができるようになり
(リビングで仕事をする機会が増えたものの、母にずっと話しかけられるのだった)
意外なところで、ちょっとした脱皮を果たしたような気がしている

なにがどう作用するか、わからないものだなあ
って、感心している場合でもないんだけれど、
ひとつでもできることが増えるというのは、まあ、いいこと


こういう毎日だけど、か、だから、か
すこしでも、いいことを探したい

あまり振り返りたくない一年を
ちょっとだけ、甘く