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重い気持ちと身体に
セールで買った、明るいブラウス

きょうの京都は、36度もあるらしく
冷房が入っているわたしの部屋も、暑い
止まない蝉の声は、耳鳴りのようで
自分の内側から聴こえてくるような気がする

 

Des Petits Hautsというメーカーは
ずいぶん前に、ポーランド出身の友人に教えてもらった
彼女は、シャツにジーンズなど、すっきりとした服装を好んでいたけれど
このフランスの会社のガーリーなカットソーやブラウスを時々着ていて
それが、とてもすてきだった

その当時は、オンラインショップがなく
ロンドンでも取扱店舗が少なかったので、
パリに出かけるたび、店へ行くのを楽しみにしていた
その後、わたしにはもう可愛らしすぎるのではと
なかなか手を出すことができずにいたけれど、
この2年ほどでまた対象年齢が上がって、着られるものが増え
わたしが出張で寄るセレクトショップも、次々と取扱をはじめた
いやいや、数年でこんなに変わるものなのだね


それでも、いつまで経っても
このメーカーの洋服に袖を通すとふと思い出すのは、友人のこと
わたしと同じ学科を、Film Studiesとのダブルメジャーで卒業した彼女は
スウェーデン語は全部忘れたとあっけらかんと笑い、
いまは故郷のワルシャワで、ドキュメンタリーを撮っている

今年の5月に、卒業式ぶりに会えるはずだったのにな
本当に、本当に残念
まあ、お互い生きてさえいれば、また会えるのでしょうけれど

 

永遠に終わらなそうなデスクワーク
あまりにやることが多いので、
ミスをしないようにと、ずっと緊張しているけれど
着るものはわたしに、鮮やかな色と、遠くへの繋がりをくれる

毎日に、意味などなくても
ささやかな、喜びを