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帰国して、開梱して、お店に立つ
いつも以上に怒涛のようだった数日が、
とにもかくにも、終わった

今回は、とくに土曜は落ち着いてできる範囲を大きく超え
ずっと軽いパニックの状態
ものについてお伝えしたいことは、手短でもお話するよう心がけたけれど
マスクで表情も見えなかっただろうから、
お客さんにはどう映ったのか、不安だ

でも、これが
いまのわたしには、精一杯
反省点はいろいろあるけれど、限界に近いとも感じるので
ひとまずは、自分にやさしくしたい


この三日間で旅立っていった、
たくさんのもののことを、思う

お客さんにとっても、ものにとっても
ちょっとした、幸せな出会いになっているといい
願うことは、本当にそれだけ

 

ひどい時差ボケで、いまだ睡眠不足
そのうえ仕事が山のようにあるわけだけれど
きょうは家で本を読んだり、散歩に行ってケーキを食べたり、
ピアノを弾いたりして過ごした
確定申告も、デンマーク語を使うあれこれもきょうは放置
それは、また、あしたから

ピアノを弾くのは、必然的にひと月ぶりで
指がなまっていて悔しかった
ぜんぜん弾いていなかったときは、弾くたびに、
まあまあいけるものだなと思ったりしていたけれど
いまはすこしだけれど練習をしているので、
そうすると感じ方が違うのだなと、おもしろい


来る日も来る日もピアノを練習した子供時代について
わたしは、きっと、
まとまった量の言葉にすることを、避けつづける
誰にも、自分の気持ちを詳しく話したことがないし
自分自身にも、わざと曖昧にしつづけている

だけど、去年
『空港ピアノ』『駅ピアノ』というBSの番組を観て
ああ、こんな風に自分のために弾けたらと
心の底から思って、また練習をはじめたのだった


ピアノを習うことをやめたあと、昔は意識もせず弾けていた曲を
人前でまったく弾けなかったという出来事があった
それからずっと、その経験をひきずって、
特定の曲の維持を試みる以外は、ほとんど弾かなくなっていた

でも、今は
中学生の自分のほうが上手かった、とか
この曲は先生が生きていたら嫌がるだろうな、とか
そういう気持ちから、逃れて
ただただ愉しく、そのときに弾きたいものを弾く

これまでそれができなかったわけだし、簡単ではないけれど
すこしずつ、自由にやっていけるように

 



ちなみに
最近ハマっている、YouTuber…というよりピアニストの方
先月偶然動画を見つけて、あまりの上手さと
単に上手なだけではない演奏に、驚いた
東大大学院の学生さんだと知ってさらに驚いたけれど、
そういう肩書の要らない動画ばかりだ
(ピアノを聴くのがお好きな方は、“蠍火”をぜひ見てほしい)

もちろん、こんな風に弾くことなんて、一生できないけれど
わたしはわたしなりに愉しまなくちゃ損、と
いまは、思うんだ