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結露の朝

母を見舞いに行く前に、仕事
まだ早い時間だというのに、お隣さんからも、
カチャカチャと作業の音がする

ひとの気配に
ふと、張りつめていたものが、緩む


母は、予想よりは状態がよく、
再手術をせず退院できることに
今月いっぱいまでかかることも想定していたので
とりあえず、ほっとした

以前の手術の関係で、遠くの病院にいるので
週前半は、仕事をやりくりして会いに行っていた
きょうにかぎって、強風で参ったけれど
まあ、そんなこともありましょう


贅沢をして、病院から近くの駅まで乗ったタクシー
運転手さんに、京都から来てるんです、と言うと
あら〜そらここまで遠いわ、大変やなぁ、と
やさしく言ってくれて、とてもうれしかった

知らない人の、何気ない言葉だからこそ
胸の真ん中に、すうっと染みていくことがある

 

帰ってきて、また、店で仕事
2019年末に完了するはずだった、棚卸を
なんとか、ほぼ終えた

あしたは店を開ける日
それまでにやらなくちゃいけないことは、まだまだあるけれど
とにかく、いったん休まなくちゃ


たくさんロープがついている大きなものを
あっちを引いたり、こっちを引いたりして
なんとか前に進めている
そういう感覚の2020、年はじめ

一気に遠くへ行かなくてもいい
まだまだ、先は長いのだ