12/15
近ごろはなかなか休めない、日曜だけれど
青空に誘われて、散歩
めずらしく、お茶を飲む気分でもなく
ただ、落ちかけている葉を揺らす風や
綿毛を縁どる光をながめる
なにげなく角を曲がると、
山茶花の木が何本も植わっていた
艶やかな花と、冬の光が
この日の特別
12/16
スウェーデンから届いていたマグ
ようやく全部開け、ひとつも割れていないことを確認した
マグの数のわりに箱が巨大だったので、驚いたけれど
開けてみたら納得の、完璧な梱包だった
このマグに出会ったのは
9月、ストックホルムを発ってタリンへ向かう、
わずか2時間前のことだった
だから、わたしはこれを作った女性にまだ会っていない
こういうことはめずらしく
不安でなかったといえば、うそになる
いくら作品が気に入っても、
作っている人と信頼関係を築けなければ、続かないから
けれど、わたしの直感は間違っていなかったな、と
やってきたマグのすばらしい出来を見て、あらためて
最初は、寒色系のものだけを買うつもりが
ふつうに暖色系のものも買ってしまった
わたしは本当にこのマグを愛しているんだよ
12/17
去年も今年も欲しかったけれど、
わたしには使いこなせないだろうと諦めていた手帳
来年のものの柄があまりに美しく
思わず手を出してしまった
これを描いた人(取引先で、今は友人でもある)とは
2月にまた会えることになっている
今年は彼女とは2度会えたし、
ずーっとメッセージのやりとりをしていたな
来年も、密にいろいろな話をして、
一緒に楽しいことがたくさんできればいい
それにしても
2020の文字を見ても、まだぴんとこない
永遠に来年に届かない気すらするな
12/18
近所のチーズケーキ専門店で売っている、おからクッキー
こんなのもあるんだ、と何気なく買って食べてみたら
驚くべき美味しさで手が止まらない
うす暗い定休日の店での仕事には
楽しみをくれるなにかが、要る
今週も、出入りはしていたものの
開梱やデスクワークに追われ、毎日仕事
これだけ働いているのに、
棚卸は進んでいないのだから、この雑務の多さよ
12/19
たぶん、オープン当初から
ちょくちょくいらしているお客さんに
最近描いたという絵をプリントした、カードをいただいた
実は、デスクの誕生花の絵も
その方が描いて、くださったもの
うれしくて、ここにずっと飾っている
彼女はわたしのことを、おねえさん、と呼んでくれる
もちろん、よくある呼び名ではあるけれど
ふしぎと特別うれしい
誰かに幸せを願ってもらえることの有難さを、
カードを読んで、しみじみ、思う