気持ちが落ち込む2週間を過ごして、12月を迎え
自分に何かをあげたいな、と思ったとき
ふと、スウェーデンやデンマークの、
アドベントカレンダーが浮かんだ
ひとつひとつリボンがかけられた、小さな贈り物に
1から24までの数字がついている
誰かのために誰かが用意する、
ぜいたくなアドベントカレンダー
それで、今年は、クリスマスまで
ひとりでそういうようなことをやろうと決めた
まあ、自分を甘やかすための言い訳みたいなものだけれど、
それはそれで悪くない
12/2
自分になにかあげられるものはないか、と部屋を見回し
9月に買って以来、勿体なくて着られていなかった、
コバルトブルーの綿ニットをおろすことに
今年買った長袖の洋服は、
これと、緑のワンピース、カーキのシャツ、
それから黒とチェックの切り替えワンピースの4枚
そういえば、ウールのものなどはまだ買っていない
12/3
8月にオーダーしていた陶器が届いた
開けてみると、注文していないグレー地のタンブラーが入っていて驚く
どうも、小鉢とタンブラーを間違えて作ったらしい
これはこれでかわいく、愛おしくなり
ひとつ自分で買うことにして、お茶を淹れた
これを作った彼女は9月に、ニューヨークで、
女性のパートナーと結婚式を挙げた
送ってくれた写真は、美しく、そして彼女たちらしい、
明るく生き生きとしたものだった
12/4
用事があり、仕事の合間に街へ
妹とも合流し、ロンハーマンのカフェでお茶をする
ひろびろとした席
レモンのタルトと、お皿に描かれた雪だるま
山積する書類から離れる時間を持てた、
風通しのよい一日
12/5
自分へのなにかを
考える余裕もなく、仕事へ
すてきなお客さんから
ここすごく美味しいので、と、お菓子をいただく
お昼がローソンの納豆巻きだったためにお腹がすいていて
合間にしっかりとレモンケーキ
本当に、ぎゅっとしまった生地でとても美味しい
京都だけれど、知らないお菓子屋さん
行ってみたい店が、また、増えた
輸入手続と棚卸に圧迫される日々のなかで
自分にあげるものを、探して
自分でリボンをかける
それだけのことで、
いつもとなにが違うわけでもないけれど
すこしでも、よい12月になるように