■

一泊二日のパリ

仕事ばかりだったので、書けることが少ないけれど
とにかく慌ただしい二日だった
やっぱり二泊にすればよかったか、と思うものの
ロンドンのほうでもあれこれとあり、どうしようもない

まあ、でも
もともとの予定はこなしたし、新しいものも見れたので
とりあえずの目標はクリア
あとはゆっくり、考える

それにしても、パリは
いつ行ってもパリだなあと思う

ふわふわした感想だけれど、でも、
本当に、パリはどこまでもパリなんだよ

ロンドンに戻ってきてからは
買い付けやら、梱包やら、展示会やら
夜は夜で、仕事のメールなどで忙しく
毎日、その日分の体力を使い果たしている

きのうは、はじめて
ワンデーのコンタクトをぼんやり外しながらベッドに入ったら
片目を外したところで寝落ちてしまった

朝気がつくと、左目はコンタクトが入ったままだし
右目のコンタクトはパリパリになって手の下で割れているしで
唖然として、それから、すこし笑ってしまった
こんなことある！？

でも、そういう疲れがどうでもよくなるくらい、
がんばろうと思える何かが、ここにはあるのだ

きょうの展示会では、また、たくさんの人に出会ったけれど
取引先も何社も出ているので、
もう何度も会っている人たちに会えたのが、なによりうれしかった
あっちでお喋り、こっちでお喋り、としているうちに
あっという間に日が暮れていたけれどもね

3年前、はじめて展示会に行ったとき
まだわたしは店がなく、知り合いも一人もおらず、
とにかく心ぼそかった
そんなときに出会って、励ましてくれた人たちと
こうして今また展示会で、愉しい時間を持てるというのは
やっぱり、特別なことだと感じる

お昼は、ベルリンから営業旅行に来ている
香港出身の革作家さんと一緒に食べた
5月にはじめて喋ったときにはもう、彼とはウマが合うと思っていたけれど
その後、遠くにいながら会話を重ね、
いまでは仕事相手2 : 友だち8、という感じになっている

いまの自分たちの話も、そして香港の話なども、沢山して
そして、なにより、未来の話をした
来年ベルリンで会ったら、こんなことをしよう、とか
一緒に何かオリジナルのものを作ろうよ、とか
そういう話が彼からつぎつぎ出てきたことが、幸せだった

あしたには、ロンドンを離れ
ストックホルムへ向かう

また、仕事の予定だらけで
でも、いまはそれを、
ほんとうに楽しみだと思える

ともあれ、今夜は最後の梱包とパッキング
今回も、なんとか倒せますように