Sumarljós
アイスランド語で、夏のひかり、というタイトルの曲が
スピーカーから漂ってくる
最高気温が39度という予想だった、きょう
熱が伝わってくるガラス越しに、
いまいち煮え切らない天気のそとを眺める
そういえば、月末には
レイキャヴィークへゆくのだった、と
現地のきょうの気温を調べてみると、12度
現実味が、まったく、ない
それはまあ、世界の果てとまでは言わないけど、
ここからはだいぶ遠いものねえ、と
じりじりとした蝉の声を聴きながら、ぼんやり
アイスランド語
めったにない機会だし、なるべく喋りたいから
単語とか、ちょっと、覚え直さなくちゃ
日曜日が2周年の当日だったために
いちおう先週を2周年ウィークということにしていたわたしと
今週だと思っていた恋人
いつも彼がお願いしているお花屋さんが
さわやかなアレンジメントを、きのう、届けてくれた
彼は、わたしも好きな京都のこのお花屋さんを
ネットで適当に検索して見つけたのだそうだ
お花にも、もっと言えば洒落たもの全般にも、興味がなく
こだわりなど皆無という彼だけれど、
好みははっきりしていて、サクッと素敵なものを見つけてくる
ともすれば、“いいもの”を徹底的に探して
頭でっかちになりがちな、わたしの仕事
彼のさらりとしたやり方は、わたしに、
ちょうどいい加減を教えてくれるという、気がする
きょうは、平日だというのに
とても、お客さんが多かった
カメラをさげている方、大学生くらいに見える方が目立つので
そうか、夏休みか、と
うちは、なんというか、
わざわざ目指して来てもらわないといけないような店だ
そのことを、傲慢だと思うこともある
けれど、わたしは、“売れすぎない”ということを大事にして
静かに、本当にほしいものを探せる店を目指して、こうしたのだから
ひとりでも多くの方が、そんな風にここで過ごせるように
心を尽くして、あとは願うばかり
あしたは、どんな日になるのかな
そう、怯えることなく、思える余裕が
すこし、戻ってきた