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休みの日曜日
午後いちばんから、ネイルへ

先にサロンにいた妹に
ほぼ完成している爪を見せてもらう
今回は、明日がライブなので、
妹デザインのライブネイルなのだ


ポップで明るく、かわいらしい、妹らしい爪
おねえちゃんは色をくすませても、と説明してくれる、
妹とネイリストさんのふたりに、思わず笑ってしまう
わたしのことをよくご存知で

うまくいけば、一年に一度
自分ではないデザインのネイルを、
わたしは、楽しみにしている
これは、ぜったいに当たる福袋を開けるようなものなのだ

それに、自分の範疇のそとにある空気を纏うというのも、
なかなか、いいものだよ

 

妹の番が終わり、わたしの番
おねえちゃんに聞きたくて温めてたことがあってん、と
ネイリストさんが、話しはじめる
こういう状況があったとするやん、どっちを選ぶ?という
つまり、価値観の話

わたしが、数秒考えたあと、
こっち、なぜならこうでこうでこうだから、と言うと
やっぱりな、わたしもそうやねん、と、ネイリストさんは笑った
いつも思っていることだけれど、わたしたちは、
大切にしているもの、自分のルールとして守っているものが、似ている

月に一度しか会わない、それもお客さんのわたしに
彼女が、こうして話したいことがあると思ってくれたということが
なんだか、とてもうれしかった


ちょっと吹っ切れたというか、
日々の些細なことで落ち込まず、気持ちを安定させられるようになった、と
最近のことを、すこし、話す

そっか良かった、
きっと、長くこの仕事をやっていくって思ったんやろうね
そういう言葉に、驚く
まったく意識をしていなかったけれど、たしかに、そうだ

5月に、これまで以上によい出張ができたこと
お店が、去年と比べても比べものにならないくらい、育っていること
そのことで、しっかりとした自信がついて、
長くやっていく道筋が、見えてきた

それで、毎日小さなことを気にしていたら、身体も精神ももたないと
ある種の開き直りが生まれたんだろう


ネイリストさんは
とてもとても、するどい
月に2、3時間しか、話をしないのに
わたしの断面を見せてくれるように感じることがある

もちろん、なによりネイリストとして、わたしは彼女を信頼しているけれど
こういう自然に生まれる会話が、
わたしにとって、とても貴重なものだというのは
ほんとうに、得がたいこと


次に会うのは、出張の前
8月も終わりに差しかかる頃だ

その頃には、もうすこしだけいい自分でいられたらいいな、と願えるのも
わたしにとっては、このネイリストさんだけの特別だなと、思う