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出張前、最後の営業日を
とにもかくにも、終えた

沢山のかたが、あれもこれもかわいいと、
愉しそうにお店を歩き回ってくださって
こちらまで、うれしかった
留学時代の友だちが、関東の会社への転職が決まったからと遊びにきて
引越しまえだというのに、お皿を買っていってくれたりもした
本棚を見て、長考してくださるお客さんも多く
もしかしたら、これまでで一番、本が売れた日になった

ただただ、ありがとうございます、という気持ち
混んだ時間は、身動きがとれないくらいにもなってしまったけれど
とてもとても、よい一日だった

 

夕方にすこしできた、ひとりの時間
盛岡からのお客さんにいただいた、ドリップパックのコーヒーを
デスクで、淹れる

雪の降る日に、その方の彼が焙煎したコーヒーだと
小さなカードに、書いてくださっていて
旅で何度も訪れた、盛岡の美しい風景を浮かべた
遠くの雪のことを考える、というのは
それだけで、なんだかロマンチックだ

コーヒーは、驚くほど美味しくて
ほんとうに素敵な人だったな、と、
くださったお客さんのあかるい笑顔を思う
あの方の恋人、このコーヒーを焙煎したという方も
きっと素敵な人だろうと、ふわふわと想像した

 

ずっと、本当にずっと
ツイッターやブログで、わたしの書いたもの、
あるいは撮った写真を、見てくださっている方が
お店にいらっしゃるのが、怖かった
商品はともかく、わたし自身がイメージと違うと思わせてしまったり
がっかりさせてしまうことがあるかもしれないから

わたしがいくら、
自分にきちんと引き寄せたものを書こうと思っていても
ブログですら、やっぱり断片にすぎず
捉える人によって、結ぶわたしの像は、まったく違ったものになる
それに、単純に、わたしは贔屓目に見ても“ふつうの人”だし
目立つことは昔からにがてだしで
誰かに熱量をもって何かを思ってもらえるタイプの人間ではない、と
ずっと気が引けていた


けれど、こうして
素敵な人たちから、日々ほんわりとまるい気持ちをもらえたりするのは
やっぱり、インターネットでのわたしの存在が大きい
もちろん、それをまったくご存じないお客さんも多いのだけど
こんな風にあたたかく話しかけてくださるのは、
もともとわたしのことを多少なりとも知ってくださっている方が、大半だから

傷つくこともしんどいこともあっても
なんだこんな人なのかって、思われちゃったとしても
まあ仕方ないかなって、すこしは考えられるようになったかも
本当に、やさしくお話してくださる方々のおかげ


あとは、わたしのことよりなにより
ひとりでも多くの方が
これはって思うものを見つけられる店になれたら
わざわざ足を運んでくださった方に、損をさせない店
まあそれが、むずかしいわけだけれど、!

そんなことを
美味しいコーヒーを啜りながら考えた
気合いを入れ直すことができた、気がした

体調は戻らないままだけれど
すがすがしい気持ちで、出張へ向かえそう