実は、というか
どうにもこうにも、熱が下がらない


元日からずっと、微熱なので
風邪をひいているという感じでもないのに
きょうは37度台後半まで上がり、
“だるい”という単語を繰り返すマシーンと化した
年明け早々これではと思いつづけて6日
心が諦めに支配されつつある

それでも、午後には部屋での仕事では足りず
店まで行って、しばらく作業をすることに
こんなに小さな店なのに、ねえ




Spotifyの、おすすめニューリリース
なにげなくシャッフルで流していたら
聞き慣れた曲のオーケストラバージョンが流れてきて、驚く

この曲は、2015年
まさにdissertationを書いていた頃に、よく聴いていた
卒論の曲

そのとき3ヶ月だけ住んでいた学生寮
King’s CrossからAngelのほうへ、
ゆるやかな坂を上っていった先にあった
大学からだと、歩いて20分以上かかったはずで
しかも、バスがとても便利な場所だったのに、
なんとなく、歩くことのほうが多かった

雨に濡れる街路樹の、手のひらよりも大きな葉や
イギリスらしく、煙突にいくつも並ぶ口
頭をいっぱいにしながら歩いた道の風景が
この曲を聴くと一瞬で広がるから、不思議だ


そういえば、Mew
Roundhouseでライブを観たこともあったっけ
JA JA JAという、北ヨーロッパ音楽の小さなフェスだったのだけど
会場で配られていたアメが、めちゃくちゃに不味くって
妹とちょっとしたパニックになった

当時からMewは好きだったから、
生で聴けてほんとうに嬉しかったはずなのに
アメの記憶に完全に負けている
味覚の印象って、こんなに濃くなり得るんだな

そんなことを思い出して
ひとり、ふふふ、と笑う
今度妹に、あのアメ不味かったよねって言ってみようか
絶対覚えていると思うよ


音楽は
いつでも、時間を超える

いま聴いているものを
わたしはいつか、どんな心持ちで聴くのだろう、と
まるで人ごとのように、思った