オランダの青い陶器が増えて
ますます青い、わたしの店

デルフトから持ち帰った、アンティークの花瓶
そう簡単には旅立っていかないだろうけれど、
このふたつがいなくなると、きっと寂しいだろうな



昨夜は、高校時代からの友人と
店を閉めたあと、一緒に晩ごはんを食べた
彼女の話は、変わらず、
考えさせられることが、多かった


こういう店をやっていて、
しかもこうして日記やツイッターにものごとを綴ったりしていると
どうしても、わたしの一面だけが見えてしまいがちで
そして、最近はそれをもとに、
質問や相談ごとを受けたりする機会が、あまりに多く
ずいぶん疲れてしまっていた

けれど、たとえば余裕があるように見えたり
かろやかに物事をこなしているように見えたりする、というのは
わたしにとっても、わたしの店にとっても、良いことだ
わたしは、意志をもってこうしているのだと、
彼女と話をしながら、あらためて思ったりした


友人は友人で、やっぱり
見た目や言動の印象から、面倒なことに巻き込まれたりしていて
ほんとうに大変そうだったけれど
それを、彼女らしくしっかりメリハリをつけ、落語のように話してくれて
わたしは、それだけで、なんだか救われた気がした

強い、という単語は、あまりにも単純すぎるんだけれど
でも、彼女の強さを感じるたびに、わたしは救われる気がする
むかしからずっと、そうだった

なんだかんだ真面目で
考えすぎることも多い、わたしたちだけれど
不器用なら不器用なりに、うまくできるように考えて、
この先に続くように、やっていけたらいいね



出張から戻って
もう、二週間とちょっと
あまりの忙しさに、ほとんど記憶がない

たった二週間まえの自分を
遠い世界で暮らす、べつの人のように感じるのだから
まあ、不思議なものだ


明日で、今週の営業も終わり
ますます不思議なんだけれど、
日曜の夜には、ホーチミンにいることになっている

ともあれ、まずは明後日のことは忘れて
目の前の、土曜を