いそがしい月曜日
あっという間に、夕方に
雷が近づいてきたと思ったら、
ぽつりぽつり、から、すぐに土砂降り
大きな窓が二つある、仕事場は
こんなとき、まるで水槽のなかのようだ
そとの大きな木の蝉が、鳴きやんで
やってくる、静けさ
スピーカーから流れる音楽と、水の音が
溶けて混ざって、さざめくように、響く
ふと、耳がとまるのは
決まって、わたしにとって特別な情景が、浸みている曲
タヴィストック・スクエアのスタバの椅子が
夜明けのクルシュ砂州で、松林のなかを南に走るバスが
作業部屋の窓辺からつづいていく、日曜の静かな森が
浮かんでは、消える
水に閉じ込められて
心は、遠くに
ひそやかな、夕立だった