好きな人たちに会うためにやってきた、東京は
これ以上ないほどの、晴天だった

昨日は、気のおけない友人たちと
昼から夜まで、お茶を飲みながらえんえん喋りつづけ
今日は、恋人と浅草を歩いたり、ケーキを食べたりした
休日を、これでもかと満喫した感


日本で大学生だった頃は、もう遠いけれど
わたしの目の前にいる人たちは、変わらない
と、言うより、それぞれに年齢相応の変化がありながら、
それを互いにゆるやかに受け入れている、と言うべきか

これからも、きっとこうしてやっていくだろう、と
わたしは彼らを、一緒に過ごした時間を、無邪気に信じていて
いつも、それだけで心づよく感じている
得難いことだなと、折にふれて、思う



友だちとも、恋人とも
留学中は、半年、一年、会えないこともあったのに
帰ってきてみると、普段なかなか会えないことが寂しい
人間、こういう風になるものなのだな

なんでもない坂道を、手をつないで下りながら
恋人に、楽しい?と、訊いてみた
なんで今なの、と笑われたけれど
その瞬間を、わたしは、なんとなく贅沢に感じたのだった

この人が、心を預けている人たちが、
触れられる距離にいてくれる、と、いうこと


東京を離れて、もう随分経つし
すっかり変わった街に、かなしさを覚えることもあるけれど

今も昔も、彼らに会える土地だから
それだけで、“東京”という概念を愛せるような、気がする