今年はじめて、気に入りのセーターを着て
スウェーデン語の先生と、待ち合わせ


カフェで会うなり、先生が
そのセーター素敵ね、すごく好き、と褒めてくれたので
ストックホルムの古着屋で買ったのよ、と、笑う
スウェーデンのDNA

注文のカウンターへ行くと、今度は店員さんから
セーター可愛いですね、クリスマスっぽくて、という言葉
juligtだって、たしかにそう見えるかも、と
先生とふたりで、また笑った


そういえば、去年も
これを着ていると、誰かしらが声をかけてくれた
メンズの古着で、わたしには大きく、なんの変哲もない形
だけど、この柄のおかげなのか、
いつもこのセーターは、会話を生んでくれる

どんな洋服を着るかということに、特にポリシーはないし
よいものとは何か、という問いにも、答えられないけれど
それでも、好きなもの、
こうして何かを呼んでくれるもの、というのは
わたしにも、あるのだった



それはそうと、
juligt(クリスマスらしい)というのは、よい単語だ
この時季のスウェーデンの、些細な幸福が詰まっている気がする

そう思うのは、わたしが出会ってきた、この単語を使う人たちが皆
“クリスマスらしい”ことの幸せを大切にする、
素敵な人だからかもしれないけれど


わたしは、スウェーデン人ほどの慣習は持っていないけれど
しばらくは、このセーターを多めに着ようかしら、と
単純なことを、思った