昨日の陽気が嘘のように
細い細い雨が、静かに降る

無彩色の道に、金木犀を見つけた
霞んで消えてしまいそうな、一瞬



何年かぶりで
英語を語学として扱う教材を、使っている
瞬時に意味が取れない単語だけを、ざくざく仕分けて
それを復習でさらにふるいにかけ、
まだしっくりこないものだけを、ひとつひとつ覚えていく

英語で書かれた文章を、読まない日はないけれど
それでもまだ、馴染みのない単語は出てくる
読んでいるものに偏りがあるのだから、当然のことだけれど
それなりに、悔しいし、焦りもある


普段はもう意識することのない、英語
完璧、はどこにもないとわかっているけれど

決別するために、勉強する
そういうこともある



日々にひそむ、小さな憂いを
ひっそりと、でもちゃんと、掬っていたいと思う
雨の日らしい、雨の日