香りが好きだったシャンプーとボディーソープ
ピクニックのときに作っていったサンドイッチ
友人に撮らせてもらった、左手から生まれる美しい文字

こんなにも特別なのに、
写真がなければ、なかなか思い出さなかったかもしれない
かつての日常のささやかな瞬間


仕事で必要で、昔の写真を引っ張り出していたのだけど
以前使っていた画像管理ソフトがなくなってしまったがゆえに
何万枚もある写真が、細かいフォルダに分かれて、
深い階層に沈んでいるような状態

確認するだけでひと苦労だったので、
ちまちまとこの数週間で整理し、やっとひと段落した
なんとか、かんとか


とにかく、ざっとでもどんな写真があるかを見ることができたから
今後は色々なことがやりやすくなるはずだ
これはこれで、いい機会だったかもしれない

写真は、強い
そして、写真一枚であとからあとから湧いてくる記憶も

 

先週から今日まで
いつも通りの店舗の仕事、出張の準備に加えて
陶器の輸入手続と貨物のトラブルの処理、
先の仕事のための写真の用意などがあったうえ
イレギュラーな案件まで舞い込み、ちょっとしたお祭りのようだった

リマインダーに並ぶ項目の数に慄きながら
今日はとりあえず、銀行をハシゴ
ちゃんと、リストにあることを端からやっていっているのに、
ほんと、どうしてこうなるかなあ


でも、今日で出張前の仕事はだいたい終えたから
あとは消耗品とお土産の用意くらいか
明日買ってきてパッキングを済ませたら、すこし楽になりそう

とにかく、あと一週間は安全第一、健康第一
これだけ用意したのだから、無事に出発できますように!

 

準備をしていると
三年もあればさまざまなことを忘れるものなのだな、と思う
わたしはある程度、記憶というものを信じているけれど、
そもそも人間は忘れる生き物なのだった

ま、よほど大きな忘れ物がないかぎりは
たぶんなんとかなるでしょう

焦らずに、すこしずつ、思い出す
そんな時間も楽しめたらいいな