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しばらく店内にむりやり立てておいた、平べったい大きな箱を
なんとか開け、検品作業をはじめる

開けたら最後
木曜までになんとか終わらせないと、お客さんが店に入れない
先週、マグカップが詰まった巨大な箱を必死に開けたところなのに、
今週もギリギリサバイバル

わたし自身が資本だからこそ
行けるところまで、パワフルに

 

京都もひたすらに状況が悪化しているこの頃は
とにかくわずかな心配の芽も摘まなくてはという気持ちで、
近くのカフェにも行けなくなってしまった

閉まってしまう店もますます増えていて、
好きな場所がなくなってしまったらと、不安だ
けれど、わたしも店を持っているからこそ
わたしに万一のことがあったとき、お客さんに迷惑をかけてしまうと思うと、
いよいよどこにも出られない

もう、とっくに諦めの境地に至っているといえばそうなのだけれど
まだまだ、しっかり悲しいよ
やり場のない、心に絡みついてじわじわと蝕んでいくような悲しみ

考えたくないけれど、この先もまだ年単位でこういうことが続いたりしたら、
こういう気持ちにすらもならなくなったりするんだろうか

 

深夜、眠るまえに肘掛け椅子に腰かけて
イヤホンをして好きな音を聴き、お茶にすこしずつお湯を足しながら
日記を書いて、編みものを数段だけ進め、しばらく本を読む
全部で一時間くらいだと思うんだけれど、
そのひとときが、いまの活力

どこへも行けない、そもそも空き時間もないときだからこそ
ちゃんと、ここだけはと区切る
親しんだ“いつもの時間”が、ぶれない芯になることを、
わたしは自分との付き合いのなかで、よくよく知っているから


すこしずつ、スイッチを切っていく
よく眠るために、たぶんやってくる明日のために

こんなに長く人間をやっているのに、
いつまで経ってもちっともうまくならない、と嘆いているわたしでも
ちょっとは上達しているのかしらね