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いつも楽しくお話してくださるお客さんから、
先週、お誕生日だからとお菓子をいただいた

お隣さんがホワイトデーの準備で休みの今週、
ここぞと、おやつにさせてもらう
ざくざくナッツの幸せを、文字通り噛みしめながら
終わりの見えないデスクワーク

ひと月延びた確定申告
当初の期限通りに出すつもりではあるけれど、
さて、どうなるか

 

きょうは、いつも通りに店の仕事
ありがたいことに、先週もきょうも、
混んでいた最近に比べると、すいてはいるものの
店にはお客さんが来つづけてくれている

けれど、明日にはどうなるかわからない
街に出る人は少なくなっているし
もしかしたら、わたしの小さな店からも、
しばらく活気がなくなるのかもしれない


不要不急と言うならば
わたしの仕事は、その極致みたいなものだ
それならどんな風にするべきか、と
答がないことを、考える

どうしても、暗澹とした気持ちになるけれど
目の前には届いたばかりのものがあり、
わたしは、それを作った、あるいは売ってくれた、
誠実な人たちをよく知っているわけだから
続けられる範囲で“いつも通り”を続けたいというのが本音だ

でも、うん、こればかりはね
先が読めなすぎて本当につらい
誰か、ちょっと未来に行って見てきて、
こうなるよって教えてくれないかしら、、、!


わたしの正解は、だれかの不正解
店を、生活を、表面上はふだんと同じように続けることも
たとえばツイッターに、書かない、ということも
自分が、正しい選択をしているとは思わないけれど

それでも、わたしはなによりも、店の黒子で
デザイナーさんたちからものを預かっている立場で
守りたい理念と、意志があるから
静かに、わたしにできることをやるしかない

そして、本当にこれでいいのか、と
つねに問い直すこと

 

19時を、15分ほど過ぎて
いつも通りに、閉店作業

ブラインドを下ろし、カップを洗い、
掃除機をかけ、傘立てを仕舞って、暖房を消し
レジとスピーカーの電源を、落とす

フッと音がなくなった、小さな店
スポットライトで、ものがつやつやとして
いくつかの一輪挿しに分けた黄色の花々も明るく
しんとしているから余計に、
生き生きとにぎやかに感じる


ひとつとして、知らないものがない店
自分で経営しているから当然なんだけれど、
よく考えたら、そういう店がこの世にあるということが
そもそも、ちょっと不思議だ

なぜか、そんなことを考えながら
いつも通り、電気を消した

すこしだけ休んで
さあ、また、あした