飛行機で座る席は
いつも、同じ番号

正確には
大型機、中型機で、それぞれ列番号を決めている
機内の右側の列で、
短距離のフライトなら窓側、長距離なら通路側
食事や降機で待たされても、気にしないので
むしろ、ちょっと奥まった後方の座席がよくて
いつも、わたしの取りたい席は空いている

何番だっけ、と迷いたくないのもあるけれど
同じ番号の席、というのはなんとなく落ち着くし、
目に入るものも、毎度似ていていい

予想外のことばかり起きる、旅
わたしを支えているのは
こういう“いつも選ぶこと”、
自分だけの小さなルールのようなものだ

 

ヘルシンキまで9時間半
そこからレイキャヴィークまで、4時間
編み物をして、本を読んで、ときどき地図を見ていたら
あっという間に着いていた

せっかくだから映画を観なくちゃ、とか
すこしでも眠らなくちゃ、とか
もう、思わなくなった
そもそも、どうしてそう思っていたんだろ

 

 

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短距離フライトは窓側
近づいてくるアイスランドの、荒涼とした土地を
じっと、見つめた
どことも違う風景だ

8年ぶりの、この美しい国での旅が
いよいよ、始まる