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閉店間際
ビルの共用スペースにかけてある絵も
夕暮れの海になっていた

小さなビルの、小さな店
小さなわたしの、小さな生活だけれど、
それでも、毎日は、ささやかな美しさで満ちている

 

お盆の週は
いつも以上に、遠方からのお客さんが、増える

はじめての方も、もちろん多いけれど
帰省のたび、旅行のたびに寄ってくださるという方もいる
一度お会いしている方は、けっこうわかるものだし
すこしお話すると、ああ、こんな方だった、と
前回買ってくださったものや、お話したことを、思い出したりもする


わたしは、“お店の人”なので
もちろん、こちらからは、お客さんに連絡することができない
そもそも、はじめての方が気兼ねなく見ていける店でありたいので
特定の方を特別に扱うのは、あまりよくないことだと思っている

だけど、やっぱり
覚えている方に会えると、とても嬉しいし
しばらく会えていない方を浮かべて
お元気かしら、と、思ったりすることもある
関係性として正しいかは、わからないけれど
どちらにしても、相手の顔を見ることができているからで
こういうのは原点だという、気もする

もともと、人と接することが得意でない、わたしを
変えてくれたお客さんたち

“お店の人”でも
ものを売る、ということを忘れて
会いたい人というのは、たしかに居るのだった


そういうお客さんに、たくさん会えるから
お正月やゴールデンウィーク、お盆休みは
わたしにとっても、特別

今週は、日曜日のきょうもお店を開けた
土曜が、いつもとくらべると空いて
きょうが、いつもの土曜以上に混んだ

慌ただしかったけれど
臨時営業の甲斐があった、いい4日間だった

 

来週も、ぎりぎり、お盆
台風が来たらどうしよう、お店閉めたくないなあ、
来る予定にしてくださっている方々がいるかもしれないのに、と
今から気を揉んでいる

とにかく、あしたくらいは休んで
台風が逸れていくことを、祈るのみ