午前の仕事を終え
2時間のスウェーデン語を終え
夕食まで、勉強


デルフトの陶器について、もう少しきちんと知りたくて
ずっと、資料を探していた
そして、ディーラーさん達から評判を聞いたのが、この本

絶版なので、なかなか手に入らず
古書のネットワークで検索をかけたら、
馴染みのストックホルムの古本屋さんが
たまたま一冊持っていたので、送ってもらった
英語の本だから、不思議といえば不思議だけれど
よい古本屋さんは、よい本を持っているものだ

来月のオランダ出張までに
時間をみつけて、しっかりと、読み込む



コペンハーゲンのガラス作家さんと
このところ、ずっと、やりとりをしている
新しく取引をはじめるときは、
どれだけ忙しくても、特別、心がはずむ

30を超える色から
悩みに悩んで選んだ、12色
いい色選びねと言ってもらって、嬉しかった

選ぶというのは、傲慢なことで
だから、責任がある
美しさを引き出す、責任



“Thank you for having so much faith in my work.”
そう、ある陶器の作家さんに言ってもらったことがある
コンクリート建築を愛する、ストイックな彼女の作品を、
わたしは当時も今も、ストイックに愛している

そんな彼女に、最近、
新しい機械を作業場に入れて、作れるものの幅が広がったのだけど、
あなたはどんなものが欲しいかと、意見を求められた
彼女は、わたしの率直な話を聞いてくれて、
仕入れ価格についてどう思うかなど、込み入った質問もしてくれ
ありがとう、進むべき方向が見えた気がする、と、言ってくれた


わたしも、彼女と忌憚なく話をするなかで
大切にしていこうと誓ったことが、たくさんある
きちんとものを見て、売る価格を決めること
ものの価値を曲げずに、細やかに伝えること
なにより、作り手を信頼して、
そして、たくさん話をするということ

お店をオープンする前の段階で
こういう人と出会えて、よかったな
今、どの作家さんと話をするときにも、
心の真ん中に置いていることを、彼女はくれたから



夜中も働いたりしている最近だけれど
そういうもろもろを、いつも、
ていねいになぞって、思い出すことにしている

まっすぐなまなざしで、責任をもって、ものを選べるように
そして、愉しく、お店に立てるように