先日の出張で、参考商品として持ち帰った、
ニーナという女性がつくった花瓶に
はじめて、花をいける

いただいたダリアは
ひと匙、秋を感じる色



きょうは、仕事のまえに
いつもの店で、妹とパンケーキを食べた

奥にあるソファ席に
10ヶ月になる姪を放つ
クッションに這い上り、突進する姪を
よいしょと持ち上げ、ひざに座らせる幸せよ

妹と、話をしながら
あごの下にいる姪の名前を呼び
この世は世知辛いで、などと言うわたし
いやいや、もっとがんばって、
彼女にきらめく世界を見せたいな



きょうは、調子に乗って働いていたら
「楽しい」に分類される仕事が、
早い段階であれもこれも終わってしまった

あとに残ったのは、ウッ腰が重い…というものばかりで
いっきにペースダウン
人間だもの、こんなこともある


そうしたら、夕方
すこし遠くから、毎月のように来てくださっているご夫婦がみえて
今度は、いっきに気持ちが明るくなる
人間なので、こういうものなのだ

お二人とお話する時間を
わたしは、いつも、とても楽しみにしている
ものの話、街の話、本の話、ときどきわたしの話
まっすぐに聞いてくださるから、
ついつい、話しすぎてしまう
窺い知ることのできない世界の話を、聞かせていただいたり
わたしの手を離れたものの先を見せていただいたりもする

いろいろなことがあるけれど
お店をやっていてよかったと、思うのは
本当に、こんなとき



手に、まだ
花を飾ったときのユーカリの香りが、かすかに

営業日は、だいたいバタバタだけれど
きょうは、平らかな気持ちで
きっとよく眠れそう