何度もお店に来てくださっている、すてきなご夫婦から
春らしいお花を、いただいた

お気遣いいただいて、申し訳なかったけれど
ふんわりと可愛らしいお花も、
いつも楽しませていただいているから、という言葉も
やっぱり、とてもとてもうれしくて
なるべく崩さないように、大切に、花瓶に飾った



わたしは、口数が少ないということはないけれど
実は人見知りで、誰かと話をするときは、とても緊張する
だから、お店をやると決めたときには、
なによりも、お客さんと接することが、不安だった

けれど、蓋をあけてみると
お客さんとお話をすることで、
想像以上の幸せを、もらっている
こんな風に、いつもいつも
あたたかな方々が、楽しい時間をくれるなんて
ちょっと、信じられないくらい


お話をすることは、もちろん
たとえば、以前に連れ帰っていただいたものを、
身につけているところを、見せてくださったり
以前、買っていただいた本、おすすめした本を、
とってもよかった、と伝えてくださること

そういう、ひとつひとつが
ほんとうに、うれしい
お客さんが想像する何倍も、わたしはうれしいと思うよ

きょうは、そんな瞬間が、
何度も何度も、あって
この仕事をしているよろこびを
何度も何度も、感じた



夕方には
去年の夏にも来てくれた女の子が、また、来てくれて
お誕生日にと、描いた花の絵をプレゼントしてくれた
わたしにぴったりの誕生日だと、裏に書いてくださって
その気持ちが、なによりも、うれしかった


きょうは、うれしいことばかりで
うれしいうれしいと、繰り返すしかできないくらい
うれしいを言い換える単語が、
100個くらいあればいいのにな

そんな、子どもみたいなことしか言えなくて
自分がなさけなくも、あるけれど

ことばが足りなくても
こんな日には、
こういう素直な気持ちを、残したい