あまりの天気のよさに、日が沈むまえにと
案外ひさしぶりの道へ、散歩にでかけた


スウェーデンの森とは、また違う
落ちた松の葉の、香り
水面を、群れをなした鳥が、すべるように飛んでいく

血管のような、冬の枝
その向こうに水を眺めるのが、好きだ

まだ、15時にもなっていないのに
太陽は、もう随分傾いている
そういえば、冬至まであと数日
儚い光をしみ込ませるような気持ちで、歩いた



帰り道、ひと息ついて本でも読もうと
近くのカフェに、立ち寄る
カフェオレを注文して、入口のそばの陽当たりのよい席を陣取り
落ち着いたとき、そこに妹夫婦があらわれた

「エッ!?」「エッ!?!?」と顔を見合わせ爆笑の姉妹と
「あ、どーもー」とマイペースな旦那さん
やー、可笑しかった

そういえば、ふたりともロンドンに住んでいたときも
ここで!?というところでばったり会ったことがあったな
わたし達は、好きな場所も、行動パターンも、
姉妹らしいというべきか、けっこう似ているのだった


結局、一緒にゆるゆるとお喋りを楽しみ
帰りは、車で送ってもらうことに
なんとラッキーな

夫婦の時間を邪魔して、申し訳なかったけども
おかげで、とてもよい午後になった



日曜の京都は、街なかはどこも人でいっぱい、という感じで
最近は、家でなにかしら作業をしたり、
本を読んだりして過ごすことが、多い

だけど、きょうは、
深く呼吸のできる、休日を過ごせて
もちろん、いつも偶然妹夫婦に会えるわけではないけれど、
なるほど出かけるならこういう場所へ行けばよいのだな、と
答えを見つけたような、気がした