ベッドに飽きた、午後
熱が下がったのをいいことに、散歩に出た


近所のテニスコートの前
ボールがラケットに当たる音を、じっと聴く

もう何年も、ちゃんとラケットを握っていないけれど
それでも、テニスを観るのが好きだし
その音を聴くのが、好きなのだ


しばらく休んだあと、ふらふらと歩いて
お祭りが終わったばかりの、神社へ

ちいさな神社は、きょうも、誰もいなくて
ひっそりと静まり返っていた



懲りもせずに
なにかやらなくちゃ、という気持ちになってしまう
この焦りは、いったいどこからくるのだろう

もともと、あまり身体が強くないわたしは
こうしてすぐに、熱を出したりしてしまう
仕事や勉強が忙しかったころは、それが嫌で仕方なくて
余程ひどくならない限り平気だと、押し通していたけれど
今は、焦りながらもちょっと立ち止って、
身体を大事にしようと思ったりも、する


とはいえ
一日半もおとなしく寝ていたら飽きてしまうのが性
今週後半はまた忙しくなるから、
それまでに、キッチリ治さないといけないのに

なにか読まなきゃ、も
なにか書かなきゃ、も
今夜はもう、なし

うーん
そんな夜も、たまにはないとダメだから、と
そう思うわたしは、やっぱり固いのかしら