諸々の事情で、片づけを迫られ
東京時代の荷物をひっくり返した

初めて、北欧へ行ったときの写真が出てきて
懐かしさにのたうち回る
2005年、もう11年も前だ

今はほとんど撮らない、縦の写真
今はもうあえて撮ることのないものもの

けれど、今と同じニコンのマニュアルカメラで撮ったからか
写真のヘルシンキは、あまり、今と変わらないようにも見えて
なんだかんだで、この頃から
地続きでここまでやってきたという感じは、する



以前、インテリアの仕事をしていたのもあるし
海外で暮していたというのもあって
東京に住んでいた頃から考えると、
わたしの好みは、それなりに変化した

それでも、当時、並々ならぬ思い入れがあったもの
たとえば、一脚だけ買ったフリッツ・ハンセンの水色の椅子や
ルイス・ポールセンのシンプルなペンダントライトは
いまでも色褪せず、手もとにあるし
ずっと大切に持って行くのだろうな、と思う


膨大な荷物を片づけていると
もっと削ぎ落として暮せないものかと、あきれもするけれど
やっぱりわたしは、
ものの力を、ひとつの支えにしていたいんだろう

しかし、それにしても
この本と食器の量は、一人にしては常軌を逸しているな、と
反省もした、今日だった