二週間ぶりの休み
夏のような気温と、秋らしい光と風に戸惑いながら
しばらく来れていなかった小径を歩く
シオンなど、野菊があちこちに咲いていて、
それだけの時間が流れたのだと、ぼんやり納得する
偶然立ち寄った、古本のブースで
1980年代に日本で出版された、北欧の昔話集を見つけた
カイ・ニールセンの挿絵が、数点だけれどカラーで入っていて、
編集をした人たちに、思いを馳せた
民話の価値観には、息苦しさを感じることも多い
それでも、その土地の人たちが信じていたものが散りばめられていて
要素を自分なりに分解して、濾しながら、
守りたいものと越えていきたいものについて、考える
Narratologyの授業は、予習があまりに大変で、
毎週、学科のみんなで盛大な愚痴祭りをしていたけれど
わたしに、それなりのものを残してくれたのだな
この二週間のあいだに読み終えた本
今回はたまたま、終わりがほぼ同時になってしまった
ついに、読んでいるものが一冊だけになったので
明日にでも本屋さんに行こうかしら
あれもこれもと、新鮮な気持ちで選べるかもしれない
たまに休みがあっても、だいたい同じように過ごしていて
でもまあ、今はこれがいいのかも
せわしない日々のなかにある、空白を
淡々と大切にしたい