あまりの暑さのせいか
土曜なのに、わりにゆったりとしていた、きょう

お客さんがいないときには
こまごました仕事を、片づけた
こういう土曜は、ほんとうにめずらしいので
なかなか、新鮮


夕方まえごろ
この半年、ひと月に一度ほどみえる方が
すこし早い一周年のお祝いにと、お花とお菓子をくださった
それから、お手紙も

わたしは、ただのお店の人なので
こうして何かをいただいてしまうのは、申し訳ないけれど
それでも、やっぱり、うれしい
なにより、お手紙に、お店のことを沢山書いてくださっていて
本当に、読んでいて、涙がでそうだった

わたしの集めたものがかたちづくる店が
新しいものを見て、新しい気持ちになれる場所、
誰かにとっての、ちいさな“外国”になることができるなんて
そんなうれしいことって、ありますか


がんばろう、と思えるのは
受け取ってくれる人、
受け取ろうとしてくれる人が、いてくれるからだ
そうしてやって来れたし、
きっと、これからも、やって行ける

すてきな封筒を
デスクの上のレターラックに、そっと挟んだ
道に迷ったときのための、お守り



夜は、去年結婚した友だちと晩ごはんを食べ
そのあと、新居にお邪魔してきた
ごはんのときに、よかったら寄っていってと言ってもらう、
そのほのぼのとした気軽さよ

彼女のお家は
なんていうか、床や壁から身体までの距離がちょうど良くって
とても、居心地がよかった
着いて5分でくつろぎ、インテリア談義
好きなものの話をするというのは、どこまでも楽しい


なんでもない話をしているうち
22時になり、22時半になった
あまりにもあっと言う間なものだから、
鳩時計から鳩が顔を出すたび、びっくりしてしまった

いろんなことがあって
互いに、日々、変わってもゆく
忙しくしているうちに、数ヶ月会えないときもあるけれど
会えば、変わらないものがそこにある

あたりまえのように、
わたしの人生に彼女がいてくれることに、感謝した
楽しい夜だった