どうしても、部屋から出たくなくて
一日を、ちいさな小屋の、ちいさな部屋で過ごす


ほんとうは、月曜朝までに、
作業場でやらなければいけないことがいくらかあって
明日は一日出かける予定だから、もう時間がないのだけれど
どうしても、動きたくない

だらだらの極みだけれど、
先週までずっと、卒業制作で詰め詰めの状態で
今週もプレゼンなどあったわけで、
なんだかんだ、ちょっと気が抜けたんだろう



窓辺で本を読みながら、お茶を飲む
いつまででもこうしていられるな、と、思う

静かに文字を追っている時間が、
どうしたって、いちばん、自分らしくて
どこにも力が入っていない、ニュートラルな状態
まったくなにもしない、というときより、自然に感じる


もともと読むことは好きだったけれど
いくつもの言語の狭間で暮らすようになってから、
ますます、読書に傾倒するようになった

紙の束のなかには、いつだって、新しい世界があって
毎度、毎度、新鮮に感動する
書物というのは、いつの世もそういうものなんだろうけれど
文字記号の集まりが開いてくれるものの大きさよ



来週受け取れるよう、いくらか、本を注文した
友だちに薦めてもらったものと、気になっていたペーパーバック
日本では、スウェーデン語の本は手に入りにくいので
帰国してもしばらくもつように、多めに買っておく

わたしはきっと、ずっとこんな感じなんだろうな、
これじゃ時間がいくらあっても足りないわ、となかば呆れながら
まあ、悪くないか、とも思っている