今日も今日とて走り回る
怒涛のバレンタイン・デー


このところ、バレンタインはどこ吹く風だったわたし達だけれど
今年は、小包で恋人にチョコレートを送った
留学最初の年に、向こうから送ったチョコレートと同じものを
ロンドンで買ってきていたのだった

特に、それについてのコメントがなかったので
覚えているか訊いてみたら、
いや、勿論覚えてるけど、ちょっと違ったよね?という返事
たしかに、味は同じでもパッケージの形が違うものだったので
さすがの記憶力だなと、へんなところで感心した

ともあれ、今年も、
とくに祭りには参加せずに終わってしまったけれど
ツイッターのタイムラインに並ぶ、美しいチョコレートたちに
ちょっと幸せになった、数日だった



夕方、スタバで
必要なメールをつくりながら、ひと息

隣に座っていた母娘の、お嬢さんが
バイト先の後輩たちの悪口を、凄まじい勢いでまくしたてる
騒がしいなあと思っていたら、向かいに座っていたお母さんが
彼らは言われないとできないっていうけど言われてできたら十分やで、
アンタは優しくないねん、眉間にしわ寄せて怖い、と笑顔で斬るので
それもそこまで言わんでもと思いながら、笑ってしまった
すてきなお母さんだ

その母娘が、隣を離れたあと
今度は、幼稚園くらいのお子さんたちを連れたお母さんがやってきた
ひかりちゃんはしんゆうやけどな、にばんめやねん!と
高らかに宣言するお姉ちゃんに
お母さんが慌てていたので、また思わず笑った
若いうちから世知辛いな


帰国してから
茶店で隣の席の話がつらい、ということが、増えた
とにかく、愚痴や悪口を言っている人が多いので
細部まですべての単語が聞こえてくる環境では、重たすぎるのだ

けれど、こうやって、聞こえてくる話は
ひとつひとつ違っていて、ときどきおもしろい
当たり前だけれど、同じ人も、同じ状況も、同じ受け止めかたも存在せず
それぞれに、それぞれの日々があるのだった

これからスタバに行くたびに、日記を書こうかな
定点観測の楽しさよ


そんなことを言っていないで
わたしはわたしのことを、ちゃんとやらないといけないか、と
いま、ラップトップの向こうの散らかった部屋を見て、我に返りました

きょうは、さすがに疲れがピークで
もう、後半は焦点が定まらず、フラフラしていた
周りにも、迷惑をかけてしまったと思うので
明日の午前中は、ちょっと休みたい


本が読みたいな
丸谷才一が編集した最高の書評集が、途中になっているし
スウェーデンで手に入れた、ペーター・ホゥの最新作も
ドーント・ブックスから先月届いていた、ジュリアン・バーンズ
ロンドンの本屋で買ってきた、ルイジ・ギッリのエッセイも
ダフネ・デュ・モーリアコーンウォールについての本も
どれも、楽しみにしているから

ちゃんと、立ち止まって
文字で心を落ち着けて、歩いていく


うーん、なんだかんだで、長々と書いてしまった
きょうは眠って、また、明日