忙しかった、一日
とにもかくにも、昨日のリベンジを果たす


この喫茶店の、このフレンチトーストが
めちゃくちゃ好きで、ときどき食べに出る
これは、家では作れない

ハーフサイズで、と言うのを忘れてしまって
ちょっと食べ過ぎたけれど
ま、今日はこれでよかったということにしよう

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妹からのLINEで
ロンドンで無差別の殺傷事件が起きたことを知る
場所はラッセル・スクエア
わたしが住んでいた寮やアパートの、近くだ

2005年の、ロンドンでのテロ事件も
一部の爆発が、あの辺りで起きている
わたしがロンドンに住みはじめたのは、2010年7月9日
ちょうど、事件から5年の日が近くて
ラッセル・スクエアの駅と、タヴィストック・スクエア周辺に、
手向けられた花の多さに、言葉を失ったのだった

それから、足掛け5年
わたしのロンドンでの家は、ずっとラッセル・スクエアだった
そのあいだ、危険を感じるようなことはほとんどなくて
テロを企てていた人たちが捕まったと聞いても、
警戒レベルが引き上げられたと聞いても、
実感は持てないままだった

だから、日本へ帰ってきた今になっても
また、あの辺りで何かが起きたというニュースを聞いても
なんだか、現実味がなくて


今回の事件が、テロと呼ばれるものかはわからなくても
ラッセル・スクエアで、事件が起きたというのは
もう、それだけで、つらい
ほかのどこかだったらよかったってわけじゃ、当然ないけれど
強すぎるほど強い愛着を持っている場所で、
つい昨日、誰かが刃物を振り回して、人を殺したなんて
考えたくもないに決まってる

わたしの居ないところで、愛する場所が変わるのも
次にあの場所へ行くとき、どこかで恐怖心を抱くのも
ぜったいに、嫌なのに
わたしがロンドンを離れてから、
世界はそういう方向に、どんどん動いていっている

諦めることも、開き直ることも
わたしには、難しいな


こういう、どこへも行かない嘆きを書いたって
なんにもならないのは、わかっているけれど
ただ“かなしい”と言いたい夜も、ある