週半ば
今日の課題は、リネンの糸をつむぐこと


糸をつむぐ作業は、実は先々週にもやっていて
そのときから、苦戦していた
わたしはとにかく、足と手が別の動きをするというのが苦手で
ペダルを踏んでいると、手のほうがぎこちなくなってしまう
ピアノのペダルは平気なんだけどな、手と連動しているからか

そんなわけで、思い通りに動いてくれない糸車を相手に
すこし仲よくなったと信じては裏切られての繰り返し
ほとんど泣きそうになりながら、授業を終える


こうして色々なことをやっていると、
自分の得意分野、苦手分野というのが、嫌でも分かってくる
これはできない、とは言えないのがこの学校の苦しいところで
そのかわり、長くても数日で次の課題に移れるのが、良いところだ

まあ、糸車を使う授業は定期的にあるんだろうし
格闘しているうちに多少なりとも、できる範囲が広がるだろう
辛抱、辛抱



さて、今日は、出席が必要な授業は午前まで
午後は自習だったのだけど、わたしは糸車を颯爽と片づけ
裁縫箱を持って、部屋へ戻る

先日から色々なものを作るのに使ってきた、
小さなリバティーの布の詰め合わせ
それの、さらに小さな余り布を使って、コースターを作ることに

単純な四角つなぎのパッチワーク、だけどそれぞれの布の一辺は3.5cm
クラスメイトも後ずさりする細かさが、
わたしの持ち味、かもしれない




夕食後は、友だちに、編み物を教えてもらう
プロのような腕の持ち主が、3人もいるので
かなりの人数が集まり、ちょっとした講座のようになっていた

木工をやっている男性陣まで、一緒になって挑戦
これはメンタルケアが必要だ、などと言うので笑った
編み棒を持つ男の人、カワイイな


ここでは皆、息をするように、何かをつくっていて
あたりまえに、新しいことを始めている

今日は学校のものを借りたけれど、明日には編み棒を買おう、と
ひさしぶりに毛糸と戯れながら、思った